プロの高周波基板、高速基板、ICパッケージ基板、半導体テスト基板、HDI基板、リジットフレッキ基板、PCB設計とPCB メーカー
iPcb会社-信頼できるPCBメーカー! お問い合わせ
0
PCB技術

PCB技術 - 昇圧型DC/DCコンバータのPCBボードレイアウトについて

PCB技術

PCB技術 - 昇圧型DC/DCコンバータのPCBボードレイアウトについて

昇圧型DC/DCコンバータのPCBボードレイアウトについて
2022-06-08
View:397
Author:ipcb      文章を分かち合う

フィードバックパスの配線

 

「昇圧型DC/DCコンバータの電流経路」に記載されているように、昇圧型DC/DCコンバータのPCBレイアウトにおける回路配線には、入力と出力に関する大電流が流れる経路と、製御を実現するための小電流しか流れない経路の2種類があります。

 

通常、少量の電流が流れる経路だけが信号システムの経路です。出力電圧をFBFeedback)ピンのフィードバック経路にフィードバックできる配線を含み、ON/OFFを製御するイネーブルメントやShutdownピンなどの信号経路に(電源ICによって異なる)配線を含みます。

 

信号システムを配線する際に特に注意すべきなのがフィードバック経路の配線です。フィードバック経路の配線は、出力電圧を出力線からFBピンにフィードバックして出力電圧を安定させる配線であり、出力電圧を設定するための分圧抵抗器を介してIC内部の誤差増幅器の入力端に接続されているため、インピーダンスの高い回路です。

 

線路のインピーダンスが高いと、ノイズ幹渉を受けやすくなり、フィードバック経路の配線がノイズ幹渉を受けると、出力電圧に誤差が生じ、動作が不安定になるおそれがあります。

 

フィードバックパスの配線については、以下の点に注意してください。左側の回路図は単純に接続を示す回路図であり、右側の回路図は(a)〜(d)の4つの注意点に対応する位置と配線を示す図面です。

 

6.8.gif


 

a)フィードバック信号を入力するICFBピンは通常インピーダンスが高く、このFBピンはR 1R 2の抵抗分圧回路と短線で接続されています。

 

b)出力電圧を検出する位置は、出力コンデンサCOUTの両端または出力コンデンサの後に接続されています。

 

c)抵抗分圧回路の配線は平行かつ近接し、ノイズ耐性がより良いです。

 

d)配線はインダクタンスLとダイオードD2から離れます。インダクタンスとダイオードの直下には配線しないでください。電力システムの配線と並行して配線しないでください。この方法は多層PCBにも適用できます。

 

重要なポイント

 

昇圧型DC/DCコンバータのPCBレイアウトでは、フィードバック経路のインピーダンスが高く、ノイズによる幹渉を受けやすいです。

 

昇圧型DC/DCコンバータのPCBボードレイアウトでは、フィードバック経路の配線がノイズによって幹渉されると、出力電圧に誤差が生じたり、動作が不安定になったりする可能性があります。

 

昇圧型DC/DCコンバータのPCBボードレイアウトにおいて、フィードバック経路配線を行う際には、本文中の4つの注意点に注意してください。

 

(株)iPCBはPCB・PCBAの設計、製造販売及びこれらの付随業務の電子相関事業を手掛けています。弊社の詳細はリンク:https://www.ipcb.jp/ 或いhttps://www.ipcb.com/jpをご覧ください。